2階建て以上の住まいはいらない!?平屋を建てる人に特徴などをわかりやすく解説!

高齢になると階段の上り下りが難しくなるため、2階建てより平屋の方が暮らしやすいと言えるでしょう。
家が広いと掃除が大変になり、特に高齢者にとって2階建ての家では、階段の掃除が困難になるというデメリットが考えられます。
一つのフロアに寝室やトイレ、お風呂場やキッチンといった生活する上で不可欠なスペースが完備され、なおかつバリアフリーなら安全に移動することが可能になるため、安心して暮らすことができるといったメリットがあります。
2階建て以上の住まいはいらない!?平屋を建てる人に特徴などをわかりやすく解説!
平屋を建てる人の特徴として考えられるのは、高齢者など足が不自由で階段の上り下りが難しいということです。
今は問題がなくても高齢になって足腰が弱ったときのことを考慮して、平屋の家を選択するシニア世代の方もいます。
若くて元気なときや、子供と同居している人には2階建ての家は魅力的ですが、子供が自立して夫婦だけの世帯や高齢者の世帯では部屋数もそれほど多く必要としないため、掃除や移動が楽な平屋が適していると言えるでしょう。
新築の平屋を建てるときに必要な費用の金額
新築の平屋建ては、2階や3階が無い分地震に強かったり、太い柱が必要ないので建築コストが安いと言う事もあって人気があります。
良い事ずくめのように思われる平屋建てですが、まだ建てた事が無い人のためにどの位の費用が掛かるのか以下であげて説明します。
2階建ての物件と同じ専有面積を建てた場合は、平屋の方が建設に掛かる金額は多くなります。
何故かというと、2階や3階部分を支える太い柱は必要無くなる分安くはなるのですが、逆に1階部分が広くなるためにコンクリートの基礎工事の面積が増えます。
太い柱以上に、コンクリートの基礎部分にお金が必要になるため約1割位建設コストが高くなってしまいます。
それに加えて、沢山の土地を所有していて余っているなら別ですが、1階部分が多くなると言う事は広い面積が必要となります。
さらに日当たりを考えたら、中庭を作ったり隣接家屋から離すために庭が必要となるため土地もセットで買うとその分高くなります。
2階建てよりも短い工期で完成する平屋
何かとメリットの多い「平屋住宅」ですが、工期に関しても2階建て以上の住宅に比べて短くなります。
施工する工務店やハウスメーカーの選択や工法などによって多少の差は出てくるものの、一般的には完成までに14か月から15か月ほどかかるとされています。
しかし、これは建設期間のみの日数ではなくて、打ち合わせ開始から完成後の引き渡しまでにかかるまでの期間を示しています。
また、マイホームはほとんどの方が将来にわたり住むことになる大きな買い物でもあるので、間取りや自分の要望を施工会社に伝えたり、それに伴う資金の調達などに時間を要することとなります。
あくまでも、平屋住宅が2階建て住宅よりも短い期間で建てられるというのは施工会社とスムーズに話し合いが進んだうえでのことだと考えておくとよいでしょう。
納得したマイホームを建てるためには、個人の様々な事情があって住宅購入に至ることもあるかもしれませんが、時間や気持ちに余裕をもっておくことも大切になります。
平屋は一人暮らしにも最適な住まい
賃貸ではない一人暮らしをする場合には、平屋が最適な住まいとして人気になってきています。
平屋がおすすめの理由としては、管理が楽ということが挙げられます。
広い家は掃除が大変であったり、使わない部屋は風通しが悪くなってしまい劣化しやすくなります。
使わない部屋が多いと無駄になるだけではなく、住宅の劣化にもつながっていきます。
対して平屋は1階だけで生活することができ、無駄なスペースも無くなります。
部屋の間取りによっては動線をコンパクトにしたり、バリアフリーにしやすく歳を取っても暮らしやすい家と言えます。
また、自由度が高いのも魅力です。
I・L・コ・口の四つのタイプから選ぶことができ、2階建てでは難しい自分好みの住宅を作れます。
2階がないため天井を高く作ることもできて、ロフトを設けたりするなども可能です。
構造が安定していることから耐久性や耐震性も高く、安全性が高いというのも平屋ならではのメリットとなっています。
快適な平屋を建てるために必要な土地の面積
新築一戸建て住宅を建てる時に、日本は地震が多いので耐震性が強い平屋住宅を建てる人が増えてます。
平屋のメリットは階段がないので、高齢になっても暮らしやすいメリットなどがあります。
また2階や3階を建てるために太い柱を使わなくていいので、安く建てられる事メリットです。
だけど2階と3階が無いため、同じぐらい広い専有面積をキープするためには、その分より広い土地が必要となります。
人によって快適な広さには違いがありますが、おおむね1人にたいして10坪程度の広さが必要だと言われてます。
だから2人暮らしならば建坪20坪必要で、4人ならば約40坪必要です。
それと2階や3階がないので隣近所から少し離れた土地に余裕を持って建てないと日当たりがキープできないので、ある程度の庭が必要となります。
そう考えると建物の3倍以上の広さの土地はあった方が快適で、日当たりも確保できてストレスなく暮らす事が出来ます。
4人暮らしで快適な平屋を建てるためには、最低でも土地面積120坪は必要です。
高齢者も安全安心で生活できる平屋
高齢になると若い頃のような体力はなくなり、足元もおぼつかなくなります。
そのため家庭内で転倒などの事故が起きる可能性も高まり、安全に配慮した住まいが求められています。
生活に必要なすべてを1階のワンフロアで完結できるため、安全性は高まっています。
階段の上り下りが面倒で2階は物置になっているシニア世帯もあり、そうした問題も起きません。
平屋を建てる段階で室内の段差をなくしたり、お風呂やトイレに手すりを設けたり滑りにくい素材に変えたりしておけば、より安心感は高まり事故が起きる可能性は低くなるでしょう。
高齢者が安心して生活できる住まいは、全ての世代にも同じような恩恵を与えてくれます。
特に赤ちゃんなど小さな子供がいる家庭こそ、大きなメリットがあります。
同居する両親のことを考えるだけではなく、将来自分たちがシニアになったときのことも考えると、平屋を購入するのも十分にアリな選択肢でしょう。
洗濯や掃除が楽になると評判の平屋
平屋は横移動が多いイメージなので、一見すると洗濯や掃除が大変そうですが、実は逆で楽になるのではないでしょうか。
理由は簡単で、それは上下移動が不要になったり、直線的な最短ルートで家事ができるからです。
平屋は間取りの設計こそ難しいものの、動線を考えて設計すれば作業の負担を減らせたり、手間が最小限に抑えられます。
一般的な一戸建ては、階段を使わなくてはいけないので、濡れて重い洗濯物や水入りのバケツを運ぶだけでも大変です。
ベランダが2階にあるとなれば、毎日のように階段で洗濯物を運ばなくてはいけないので、少し想像すれば疲れる家だと分かります。
その点、平屋はフラットなので上下移動の負担がありませんし、台車のようにキャスターがついている台を使えば重たい洗濯物も楽に運べます。
床はモップを使えば直線的に短時間で綺麗になりますし、いわゆるお掃除ロボットも使いやすいですから、改めて平屋は楽ができて快適に過ごせるといえるのではないでしょうか。
築年数に気を付けたい平屋の賃貸住宅
老後も生活しやすいとして人気のある平屋ですが、いざ物件を探してみると築年数が古い物件が多くあることに驚かれる方もいるでしょう。
なかには築年数が40年を超えているものもざらにあります。
平屋の賃貸住宅は築年数がたっているものほど安く購入することができますが、その分安全面や生活するうえで不便に感じてしまうかもしれません。
安全面でいうと、建物には法律で定められた耐用年数というものがあり、木造で22年、鉄筋コンクリートで47年と決まっていますが、メンテナンスをしてきちんと管理をすればその後も住み続けることは可能です。
ただ、その他の修繕や設備の取り替え費用がかさんでしまう恐れがあるので、どれくらいまでなら許容できるかよく考えて購入を検討したほうがいいです。
また、耐震性について不安がある場合は新耐震基準を満たしている物件か、耐震リフォームをしている物件かを確認したほうが無難です。
「築年数」だけにこだわる必要はありませんが、一つの目安として考えてみてはいかがでしょうか。
平屋を建てるなら鉄骨よりも木造建築
家を建てるときは鉄骨にするか木造にするかでも悩むところです。
最近は、住みやすい平屋の人気も高まってきますが、平屋にはどのような建築が向いているのかも気になるところです。
平屋にするのであれば、鉄骨よりも木造が向いています。
その理由には、まず建築費が安く済むことがあげられます。
良い家をより安く建てたい人にもおすすめです。
それから、木のぬくもりが感じられるので、精神的なリラックスを得やすくなることもメリットです。
鉄骨は、3階以上の家も安全に建てることができますが、そもそも平屋は一階しかないのでそのメリットを十分に活かすことはできません。
一階だけなら、あえて選ぶ理由は少ないといえます。
鉄骨よりも間取りの自由度が高いということも良いところです。
増改築がしやすいのもメリットといえます。
鉄骨は丈夫ですが、冬場は構造体である鉄が冷えて結露も発生しやすくなります。
結露を防ぐという意味でも木の家はおすすめです。
平屋で暮らしてみるとわかるデメリット
平屋には、暮らしてみるとわかるデメリットがあります。
たとえば平屋は家族が一箇所に集まる間取りになるため、コミュニケーションを取りやすいのがメリットです。
しかしコミュニケーションが取りやすいということは、それぞれのプライベートを確保しにくいデメリットに繋がります。
同じ家族といえども、プライベートは大切にしなければいけません。
一人になりたいと思ったときに家族の目が気になると、ストレスを感じてしまうでしょう。
特にこれから思春期を迎える子どもがいる家庭では、大きな問題になります。
ですから平屋を建てるときには、一家団らんを重視しつつもそれぞれのプライベートを守れる配慮もしておかなければいけません。
他にも平屋に暮らしてみると気になる点には、日当たりが確保しにくいことも挙げられます。
そのため設計段階でコの字型にして中庭を設けたり、屋根に天窓を付けるなどして採光に気をつけて日当たりを確保しておくと良いでしょう。